virgiL

さぁ、物語を始めようか。

働けない身体になる前に

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病院の待合室からこんにちは、和明さんです。

人間の体って不思議なもので、絶妙なバランスで出来ているんですよね。
何処か1ヶ所が崩れると、全部が雪崩のように壊れていきます。

例えば、左手の手首が腱鞘炎になったら。

まず、左手を庇うために右手を酷使することになります。

そうすると、右手を支えるための首や背中の筋肉が疲れてきます。

そして、左右のバランスを保つ為の腰に負荷がかかってきます。

腰が辛くなってくると、それを補うために股関節やふくらはぎに痛みが走ってきます。

最後には脚を庇うために足首が崩れてきます。

痛み止めの薬で神経の痛みを誤魔化したって、アンバランスになった身体は元に戻ることはありません。

どこか1ヶ所でも、身体の一部が痛いと感じたら。
無理せずにケアに集中しましょう。

それが一生を棒に振るような事態になる前に。

僕は指一本の痛みを我慢したが故に、働くことも遊ぶこともできない身体になってしまいました。

正直立っているのも辛いです。

人のために頑張らなくていい。
休めない言い訳を探さないで下さい。

未来の自分を殺さないで下さい。

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